日本株サヤ取り投資

コンセプト

これは某証券会社の株ペアチャートです。サヤ取り投資を行う場合、どの時点で、赤青どちらの銘柄を売買したら良いのか判断できるでしょうか?

当サイトは独自にサヤ取り専用の最適化をしています。下のペアチャートで重ねられた二本線に注目してください。

サヤ取りの原理を理解していれば、Aの時点では赤を売り青を買う、Bの時点なら青を売り赤を買う、と一目瞭然です。また、緑でサヤの振幅と周期もわかります。(黄の矢印は実際のチャートに表示されません)

用語集

サヤと交差

ペアチャートで銘柄A線と銘柄B線の間隔がサヤなので、その幅がサヤチャートに表示されます。この二本線がクロスした点が交差であり、当然サヤの数値は0です。相関関係が強いペアは、間隔が広がり続ける可能性が低く、交差しやすくなるため、サヤチャートは0を中心線として波のように振幅することが多くなります。


サヤ取り

相関性が高いペアの一時的に広がったサヤは、再び閉じる確率が高いと予測して、両建て売買する投資法がサヤ取りの基本です。


両建て売買

サヤが閉じると利益になるように両建て売買するとは、ペアチャートで上にある(割高の)銘柄をカラ売り注文し、下にある(割安の)銘柄を買い注文することです。

当サイトの最適化ペアチャートは、両銘柄の値動きとサヤの開閉が同時に理解できるので、売りと買いを逆に注文してしまう事故を防ぎます。


相関係数

ペアの相関関係が強いと相関係数が高く1.0に近くなります。逆相関はマイナスです。サヤ取りは相関係数が高いほど安全ですが、サヤの幅(利益)が少なくなる傾向があります。


交差回数

交差する数が少ないと、サヤの振幅と周期の判断が困難になります。なお、最初のチャート例で明らかなように、交差の分析には最適化が必要です。

意外に思われるかもしれませんが、サヤが閉じる確率は相関係数より交差回数が有利、という考え方もあるようです。つまり、どんなペアでも交差すれば勝ち。広がれば負け。


最大サヤ

過去にサヤが大きく開かなかったペアは、両方の銘柄が同じような値動きをしてきたことになります。このようなペアでサヤ取りを行うと、多くの利益(サヤの幅)を望めませんが、損失になるリスクは低いはずです。これも、最初のチャート例で明らかなように、最適化していないサヤの数値は参考になりません。


サヤ比

最大サヤに対する現在サヤ(絶対値)の比率(相対位置)です。サヤの振幅と周期が良好なペアでしたら、サヤ比が大きいほど売買チャンスです。ただし、サヤ比100は最大サヤを更新拡大中のため、相関関係が崩れた可能性があります。

例えば、最大サヤを損切りポイント、交差で利益確定するサヤ取りルールを想定します。これは%と異なり意味のあるラインです。サヤ比60のペアはペイオフレシオ1.5ですから、勝率50%のトレードを繰り返すだけで利益が増える。サヤ比80なら勝率30%を続けても損しない、などのリスクリワードを計算した戦略が考えられます。


ボリンジャーバンド

数学的に2σ(シグマ)以上になる確率が非常に低いことから、2σ線を超えたタイミングで売買する投資法が多いようです。デフォルトは21日(略して21BB)ですが、20日や50日など投資法に合わせた計算数を設定可能で、色やサイズもカスタマイズできます。